昨今では終活という言葉がニュースで取り上げられるようになったように、死を身近に感じる人が増えたと思います。
高齢化社会の影響で若年層の人も死という言葉を耳にすることが多くなったのではないでしょうか?
そこで、現代の医療現場で起きている死のジレンマについて解説していきます!
死を巡って現代では何が起きているのでしょうか?
この記事を読んでもらうことで、現代で考えられている「死」というものについてある程度知ることができるので、ぜひ最後まで読んでみてください!
今と昔の死の基準
過去から現在に至るまで様々な死の基準が設けられてきました。
昔、死の判定基準として使われていたものは現在では判定基準の一部でしかないんです!
それでは現在の死の判定基準は何なのでしょうか?
それがこれ!
死の判定基準
心臓停止
脳死

このように現在では二つの死の判断基準を設けています。
心臓停止については判断が簡単かもしれませんが、脳死を判断するのはどのようにしてしているの?
と思うかもしれません。
そこで、今度は脳死の判断についてです。
脳死とは?
脳死とは読んで字のごとく脳が死んでいる状態です。

みなさんが知りたいのは脳死の判定をどのようにして行なっているのかということだと思います。
この判定にも様々な条件があります。
そこで、脳死の判定基準をまとめておきます。
脳死の判定基準
step
1深い昏睡にある
step
2瞳孔が固定し一定以上開いている
step
3刺激に対する反応がない
step
4脳波が平坦
step
5自力での呼吸困難

これが脳死の判定基準です。
もちろん、心臓停止をしていて脳死もしている状態なのであれば、その人は死んでいると判断して構わないわけですが、ここで一つ問題が発生します。
死亡判定のジレンマ
死の判定基準が複雑になったせいで生まれたジレンマがあります。
それは脳死状態の人をどうするかです。
もちろん脳死状態の人は心臓が動いています!しかし、心臓が動いているだけで脳が死んでしまった状態では会話もできないわけです。
このような状態でも心臓が動いている限り、死んだと判定することはできないわけです。
しかし、自力で呼吸することはできないですから、生命維持のためにずっと人工呼吸器をつけたままなので、医療費もかさみます。
この医療費のほとんどはみなさんの払っている税金から出ているわけです。
もちろん、医師の判断で勝手に死亡させることはできません。

ここで質問!
みなさんなら脳死状態の人をどうしますか?

ここからは僕個人の意見になりますが、
僕個人の意見としては、
脳死状態の人は死亡と判定する
です。
もちろん、脳死状態を死亡とするのはおかしいと思う人もいると思います。
これは、あくまで個人の意見なのでもちろん反対意見があるのも当然だと思います。
そこで、このジレンマを解決するために生まれたものが「ドナーカード」なんです!
ドナーカード
正式名称:臓器提供意思表示カード
自分自身が死亡した際にその臓器を提供する意思を本人が決めることができるカードです。
このドナーカードで心臓などの臓器を提供する意思を記しておけば、心臓の弱い他の人に自分の心臓を譲ることができるんです。

このようにして、死亡判定のジレンマが現在では少しずつ改善されてきています。
しかし、このドナーカードもまだあまり浸透はしていないようなので、ぜひこの記事を読まれた方は一度考えてみてください!
最後に
ここまでで、現代医療の死に対するジレンマを扱ってきました。
次は死の先にあるものについて扱っていきたいと思っています。
これでみなさんも少し死というものの現状を知ることができたのではないでしょうか?
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参考文献